朗読と演奏によるコラボレーションで大きな反響を集めた『言の葉コンサート・シリーズ』。これまでに江守徹が太鼓の大蔵正之助、能管の一噌幸弘と共演した『羅生門』、古谷一行が古箏のウー・ファンとともに出演した『竜馬がゆく』など、実に感動的で濃厚なステージを展開、好評を博してきた。
今回、美里が題材に選んだのは、与謝野晶子の『みだれ髪』。2000年に桃井かおりが演じて以来の作品となる。これまで『うたの木』等に参加した斉藤恒芳を音楽監督として迎え、『朗読』そして『歌』を武器に、美里ならではの『みだれ髪』の世界を描き出してくれることだろう。
（文・浅野保志）